組込みシステムのセーフティ/セキュリティ入門」を開催しました(6月12日)

2020年 6月 19日

6月12日(金)、組込みシステムのセーフティ/セキュリティ入門を開催しました。

講師は、松原豊先生(名古屋大学)が担当し、グループワークを取り入れたオンライン講義を行いました。

【 講義前半 】

講義前半は、従来の安全性やセキュリティの基礎をしっかりと理解するところから始まりました。特に、ここ最近、「 リスク 」、「 リスクコミュニケーション 」という言葉を耳にします。講義では、「 リスクとはなにか 」「 リスクに基づく考え方とはなにか 」など、用語や考え方を単に学ぶだけでなく、「 リスク分析、評価、対策 」について、身の回りの製品や物事を事例に講義が行われました。受講者からは、「 身近なものを例としてあげていただいたことでイメージができ、わかりやすかった 」「 組込みシステムの安全性とセキュリティについて、共通点と相違点を整理することができた 」などのコメントがありました。

【 講義後半 】

講義後半は、様々な企業の、異なる専門領域をもつ受講者がグループワークを通して、身の回りの製品・施設・システムの安全対策、セキュリティ対策について考えました。今回のグループワークは、従来行ってきた対面式のグループワークと異なり、Zoomのブレイクアウトセッション機能を使って、受講者を3グループにわけて行いました。それぞれ異なる業界の視点から意見を提案することにより、新しい発見や展開が生まれたりします。enPiT-Pro Embのグループワークを通して、社内研修だけでは得られない刺激や新しい考え方を知る機会を体験していただくことができたと思います。

【 まとめ 】

製品やシステムの安全性とセキュリティを高めるためには、それに携わる全ての人々が、それぞれの立場から製品やシステムの安全性やセキュリティについて考え、対策を検討することが不可欠です。本講義では、業務や日常生活において、身の回りの製品や物事に対して、安全性とセキュリティの観点から自分自身で判断して、行動するための基礎能力を取得いただくことができたと思います。

【 今後 】

月9日(木)には、組込み/自動車セキュリティ初級(1回目)の講義がオンラインで開催されます。現在、募集中です。異なる業種や様々な企業の方との講義を通して、視野を広げることができるのも、enPiT-Pro Embの講義の魅力です。 開講スケジュールはこちらです。

組込みシステムのセーフティとセキュリティに関する国際規格
組込み/IoTシステムにおけるセーフティとセキュリティの違い
リスク分析・評価
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