「組込み/自動車セキュリティ初級(1回目)」を開催しました(7月9日)
2020年 8月 3日
7月9日(木)、組込み/自動車セキュリティ初級を開催しました。
近年、IoT機器や車載システム、情報家電等がネットワークで接続され、その安全性やセキュリティに関する要求や関心が高くなっています。
本講義では、IoT機器や車載システムの開発に必須である「 組込みセキュリティ 」と「 自動車セキュリティ 」について、松原先生(名古屋大学)と倉地先生(名古屋大学)に担当いただき、セキュリティの基礎を学びました。
オンラインで実施した講義内容、受講者の声を紹介します。
講義内容
【 組込みセキュリティ初級 】
● 組込みセキュリティの基礎
・組込みシステムのセキュリティの現状・事例
・セキュリティに関する基本的な用語と考え方
・組込みセキュリティの位置付けと課題
● セキュアな組込みシステムの開発プロセス
● 規格・ガイドラインの動向
【 自動車セキュリティ初級 】
● 自動車セキュリティの動向
・電子制御技術の進展 ・自動車の脆弱性事例 ・自動車のセキュリティ
● 自動車セキュリティの取り組み
・研究プロジェクト、研究事例(欧州、北米、国内)
・ガイドラインの概要 ・検討されている対策技術
・セキュリティ評価手法 ・今後の動向
受講者の声
・国際標準やセキュリティ評価方法が知れたので良かったです。
・セキュリティに関する考え方が少しずつ理解できてきたように思います。
・セキュリティの最新情報や参考文献など、今後の業務に役に立つ情報を知ることができました。
スタッフコメント
【 組込みセキュリティ 】
組込みシステムの高度化、IoTの普及によって、複数の製品や機器が連動しながら、新しいサービスを実現するコンセプトの製品が急速に発達しています 。本講義では、製品のセキュリティを高めるために、製品開発に携わる全ての人々がそれぞれの立場から製品のセキュリティについて考え、組織的に対策を検討することが重要であることを学びました。 受講者からは、 組込みシステムにおけるAIとセキュリティの事例、AI搭載システムの安全性、開発現場におけるセキュリティ教育の方法などの質問があり、組込みシステムのセキュリティへの関心の高さを感じました。
【 自動車セキュリティ 】
近年、自動車はさまざまな機器とつながることで新しい価値を生み出しています。本講義では、自動車のセキュリティの脅威と直近の話題、自動車セキュリティの動向について説明いただき、自動車セキュリティを知る上で基礎となる知識、さらに、これまで自動車業界において広く根づいている安全文化と同様に、セキュリティ文化を根づかせるためには、今後、設計・製造・運用の各プロセスに、セキュリティの観点を取り込むことが重要であることを学びました。
2020年10月2日に、2回目が開催されました。実施報告は こちら です。