組込み/自動車セキュリティ初級」を開催しました(6月24日)

2021年 6 月 28

624日()、「 組込み/自動車セキュリティ初級 を開催しました

「 組込みセキュリティ 」は松原先生(名古屋大学)、「 自動車セキュリティ 」は倉地先生(名古屋大学)に担当いただき、IoT機器や車載システムの開発に必須である「 組込みセキュリティ 」と「 自動車セキュリティ 」の基礎を解説いただきましたこれまで、インターネット等のネットワークに接続していなかった「 モノ 」が通信機能をもち、ネットワー クに接続して動作する IoT(Internet of Things)が急速に普及しています。本日、学んだ組込み/自動車セキュリティの知識や技術は、各企業の開発業務や研究に役立てていただける内容になっています。

[ 組込みセキュリティ ]

本科目の受講者は、自動車関係の方が多いのですが、午前の講義では、自動車、製造機器、IoTデバイスなど分野を特定せず、共通で考えなければならないセキュリティの知識や技術について紹介いただきました。講義前半では、広めの視点で、組込みシステムのセキュリティの現状や事例を紹介いただきました。後半は、セキュアな組込みシステム開発プロセスとして、身近な例をあげていただきながら、実践的な取り組みのために求められるセキュリティの知識や技術について解説いただきました。

[ 自動車セキュリティ ]

講義前半では、自動車セキュリティの脅威と直近の話題、自動車セキュリティの動向など、自動車セキュリティの業務に関わる上で、必要となる基礎知識を解説いただきました。後半は、自動車セキュリティの取り組みとして、欧州、北米の研究プロジェクトや研究事例を紹介いただきました。さらに、ガイドラインの概要や、開発プロセスで何が要求されているのかなど、解説いただきました。

受講者の声

・これからセキュリティを理解していくための一助になると思い、本科目を受講しました。組込み、特に自動車業界におけるセキュリティは、まだ整備の途中という印象を受け、今回の講義内でもでできた各種規格を正しく抽出して実現していく必要があると感じました。

・一般的なセキュリティと組込みソフトウェア/車載ソフトウェアのセキュリティの違いがわかりました。ただ、技術的にこうやればセキュアなシステムになる、といった具体的な手法が少なく、セキュリティの難しさをまざまざと感じさせられました。将来のためにも、復習と情報収集をすべきだ、思いました。

自動車関連のシステムに携わってはいるものの、セキュリティ分野においては浅学のため非常に勉強になりました。基礎的な部分から、昨今の事例から業界の取り組みまで幅広く講義いただき分かりやすかったです。改めてテキストや動画で復習をさせていただき、11月の後続カリキュラムにもぜひ参加したいと考えております。

・自動車業界の動向や取り組みを参考に自部署の製品でもセキュリティの議論をしていきたいと思います。