「 自動車工学 」を開催しました(10月21日)
2021年 10 月 24 日
10月21日(木)、株式会社デンソーの技術者である 村田先生 と 白井先生 に講師を担当していただき、自動車用組込み製品開発現場において実践できる知識や技術について、「 自動車用エンジンシステム 」と「 電動化システム 」の講義をしていただきました。
産業界の第一線で研究開発や製品開発を行い、さらに、指導的立場にある技術者による講義は、専門トピックを深堀りでき、幅広い分野の実務の話を聴ける点も魅力の一つです。そして、今回の講義を通し、「 カーボンニュートラル 」の実現に向けて、まずは、“ ひとりひとりができることとは? ” を考えるきっかけにもなりました。講義内容について、一部、ご紹介させていただきます。
--- 講義紹介 ---
[ 自動車用エンジンシステム ]
前半の講義では、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの基本構造、そして、その違いについての説明とともに、エンジン技術開発の方向性を示す、人体への有害物質となる排気ガス規制動向と、地球温暖化抑制に向けたCO2排出規制動向について解説していただきました。後半の講義では、ガソリンエンジンマネジメントシステム(G-EMS)について、制御システムの構成と、各種コンポーネントの基本構造について解説していただきました。特に、ガソリンエンジンでは、「三元触媒」を用いることにより、理論空燃比で燃焼させることで排気ガスを浄化しており、その制御のための技術および必要要件について、わかりやすく解説いただきました。
[ 電動化システム ]
前半の講義では、主にHV(ハイブリッドヴィークル)のメリットや各種HVシステムの構成/特徴、トヨタハイブリッドシステムの構成とその動作について解説していただきました。また、その他の電動化システムとして、FCV(燃料電池車)、レース用HVシステムについて、講師の研究・製品開発経験を交え、さらに動画などを活用しながら解説していただきました。後半の講義では、電動化車両に共通して使われる様々なコンポーネント(モータ/ジェネレータ、インバータ、昇降圧コンバータ、バッテリーなど)の基本構造とその制御の概要について解説していただきました。
出典:環境省 脱炭素ポータルサイトより