「 マルチプロセッサ用RTOSの利用とその内部構造 」を開催しました(10月26日)

2021年 10 月 31日

10月26日(火)、TOPPERS/FMPカーネルの開発者である本田先生(南山大学)に講師を担当していただき、「 マルチプロセッサ用RTOSの利用とその内部構造 」の講義を実施しました。

大規模化・複雑化が進む組込みシステムにおいて、マルチプロセッサシステムの重要性が増しています。マルチプロセッサを用いて組込みシステムを構築する時、マルチプロセッサ用RTOSが必要になります。本講義では、マルチプロセッサ用RTOSであるTOPPERS/FMPカーネルを題材に、座学にて、使用方法やその内部構造について学びました。本講義内では実習を実施していませんが、受講後に受講者自身で演習をしていただけるよう、講師より自習可能なファイル等を提供いただきました。

講義中は、質問が活発に寄せられました。さらに、講義終了後、受講者からこの講座を受けての感想をいただきました。一部、ご紹介させていただきます。

受講者の声

・マルチプロセッサ用RTOSとして求められる要件とターゲットとなるハードウェアの制約、それらの差異を解消するための実装の工夫など、カーネル開発者の貴重な知見に触れることができて良かったです。

・「 QEMU 」の仮想環境により、講義の内容を試すことができることを教わり、興味を持ちました。後で試行したく思いました。実機がなくても、実際に試せる環境についての説明を今後の講義で増やしていただけると嬉しいです。

・マルチプロセッサとシングルプロセッサでRTOSの違いが想像していた以上に大きかったことがわかりました。